うんざりする程うっとしい配偶者と仲良く暮らす方法

ガミガミ言われる自分は可哀そう…、被害者意識はもうやめよう!

うるさい配偶者に毎日小言や罵声を浴びせられる人は、心が疲弊しますよね。理不尽なことを言われたり、矛盾を押しつけられたりと、このような人と一緒に居る人はほとんどあきらめの方向へ心が向かいます。ガミガミ言われるのをあきらめて、うまくやり過ごす方向に向かうという意味です。子どものいる夫婦がこの関係の場合、夫がガミガミ言う側なら、妻とその子どもたちも我慢する側に回ることとなります。

すると、子どもたちは母親を”かわいそう“という方向で受け取ります。その家族関係は、父親対その他の家族という形が出来上がるでしょう。しかし、父親がエスカレートしていくには、それを受け入れた母親にも原因があります。かわいそうだと子どもたちに思われることで、日々の辛さが緩和されるところに問題があります。毎日辛い思いをしている人にこのような話は傷口に塩を塗るようで心苦しいのですが、より幸せになるための良薬だととらえていただけると嬉しく思います。

人間は、問題があると緩和する材料がると気持ちは楽になりますが、問題の本質を逃しがちになります。これは、いいとも悪いともいえませんが、どのような状況でも問題は問題として捉えられるのが、精神が成熟した大人ですね。さて、ガミガミ言われているあなたは、うるさく言わないで!とか、ガミガミ言うしか能が無いの?!などと反撃する自信がありません。ガミガミ言う側と同じで、やはり劣等感が強いといえます。

さらに、ガミガミ言う人の配偶者が、精神的に成熟した大人であった場合、相手はガミガミ言う事もありませんし、DVに発展する事もないのです。不思議ですよね。それはやはり、依存体質が依存体質を刺激するという表現が正しいかどうかは不明ですが、依存同士で刺激し合う負のエネルギーは間違いなくあるのです。自分の人生を自分のものにしたいのなら、”可哀そうな私“はもう卒業しませんか?

ガミガミ夫と、それ以外の家族の結束で出来上がった家庭になっている場合、母親と子どもの依存関係が強くなります。ということは、ここでも不幸な人間関係が生まれるという事ですよね。当事者が問題意識を持たない代償は大きいのです。しかし、無理なことを頑張ってする必要はありません。「もうこの人といるのは無理!」と思った人だけが何とかしよう!と立ち上がればいいのです。でなければ、正常な軌道に戻したいと思う気持ちが長続きしません。

付け焼刃の方法や策は、相手にとっても、周りにとってもいい影響はありません。全ては、自分の中からわき上がるエネルギーがあるかないかです。人に焚きつけられて頑張るものではないのです。ただ、ここで大事なことは、自分はその状況を”どう受け止めているか“を冷静に考えることです。人に言わなくてもいいので、自分ひとりでじっくり考えてみて下さい。それだけでも十分、大きな前進ですよ。

本当は、決して誰も悪くないのです。そうやって育てられてしまったのですから。その親もその上の親から同じように育てられています。ですからこの事はエンドレスで誰が原因というものではありません。気がついた人が動くか動かないかということです。ガミガミ言われても今が幸せと思える人はそのままでいいと思います。人にはいろんな人生の送り方がありますからね。